当事務所の特徴
(ご依頼前にはじめにお読みください)
士業事務所には、「職人型」と「工場型」があることをご存知でしょうか。
日常生活において、私たちが食事をしたり物を買ったりするとき、大きなチェーン店を利用すれば、一定レベルの接客やサービスがあることに慣れていま す。そのため、弁護士や税理士、行政書士といった「士業」に依頼する際も、同じ感覚でいらっしゃるかと思います。
しかし、士業の本質は「専門家の時間と頭脳の切り売り」です。チェーン店のような均質化されたサービスを期待すると、依頼者の期待と実際の結果との 間に、大きなミスマッチが生まれてしまうのです。
このミスマッチを防ぐために知っておくべき、士業事務所の「2つのタイプ」について解説します。
1. 「職人型」と「工場型」の違い
士業の事務所は、大きく分けて「職人的事務所」と「工場的事務所」の2つに分類できます。
従業員を複数人雇用している大規模事務所
- 特徴:
業務が徹底的にマニュアル化・分業化されています。 - 表面上のメリット:
受付の対応が良く、一般的な「サービス業」としての使い勝手は良いです。 - 実態:
実務の多くは、「アシスタント」が「マニュアルに従って」処理します。先生が個別の案件に深く入り込むことは稀です。
所長や特定の専門家が深く関与するスタイル
- 特徴:
「人」に仕事がついているため、その先生の力量が全てです。 - 表面上のデメリット:
先生が多忙であるため、電話がつながりにくかったり、ウェブサイトが古かったりと、サービス業としての体裁は二の次であることがありま す。 - 実態:
経験豊富な有資格者が案件ごとに直接頭を悩ませてくれるため、オーダーメイドの解決策が提示されます。
2. 士業事務所とのミスマッチを防ぐために
この違いをイメージするために、自動車の修理を依頼する際の「ディーラー」と「町の自動車修理工場」を例に考えてみましょう。
ピカピカのショールームを持つ「ディーラー」
受付の対応も素晴らしく、コーヒーも出してくれます。しかし、故障の相談をすると「マニュアル通り、部品を新品に全交換しましょう」と、高額な 提案をされることが多々あります。彼らはメーカーの定めた手順以外のこと(=修理や調整)は行わないからです。
油まみれのツナギを着た「町の修理工場」
オヤジさんは、一見すると無愛想に見えるかもしれません。しかし、エンジンの音を聞いただけで、「ああ、これは中のバネを調整すれば直るよ」 と、部品交換なしで安く、的確に直してくれることがあります。 これは、マニュアルではなく「機械の仕組み(=法律や制度の本 質)」を知り尽くしているからこそできる、職人の仕事です。
また、本当に腕の良い修理工場のオヤジさんは、常に依頼された目の前の車の整備に集中しており、予約も詰まっています。既存の顧客の車を直すの に忙しく、飛び込みの来店者に過剰なセールストークをする余裕はありません。すでにその腕を信頼している顧客で手一杯だからです。
士業もこれと同じです。
職人型の先生が返信に時間がかかったりするのは、今まさに他の依頼者のために「ボンネットの中に頭を突っ込んで(=難解な案件と格闘して)」いる最 中だからかもしれません。その不便さは、仕事への集中と、技術への自信の裏返しでもあるのです。
さて、あなたならどちらに依頼したいでしょうか?
マニュアルに従って機械的に画一的に粛々と依頼を処理してほしいでしょうか。それとも、職人に相談をしながら、自分に合った手続きをしてほしいでしょ
うか?
この点を事前に検討して頂ければ、ご自身のニーズと士業事務所の個性とのミスマッチを回避することができます。
3. 両者の差は「マニュアルを超えた判断」ができるかどうか
個人的には、先生との相性と、報酬額が合うのであれば、「工場型」ではなく「職人型」を選ぶべきだと考えています。それは、専門性の深さと、法解釈 の引き出しの多さに決定的な差が出るからです。
工場型の限界:マニュアル通りの「80点」
工場型では、アシスタントが大量の案件を処理するため、「役所のマニュアル通りに、誰でもミスなくできる方法」が採用されます。
例えば、役所の申請マニュアル(手引き書)に「Aという書類を出す」と書いてあれば、それ以外の方法は検討されません。アシスタントによる大量処理が
前提の事務所では、一件ごとに「本当にこれしかないのか?」と調査している余裕はないからです。結果、「教科書通りの答え」しか返ってきません。
職人型の真価:法の趣旨から考察する「120点」
一方、専門性の高い職人は、表面的なマニュアルだけでなく、その根拠となっている法律の条文や趣旨、そして実務上の運用を深く理解しています。
そのため、「役所のマニュアルにはAが必要とあるが、法律の本来の趣旨からすれば、今回のケースはBという書類でも要件を満たせるはずだ」といっ た、法律に基づいた正当な「別ルート」を見つけ出すことが可能です。
これができるのは、自分の責任において高度な法的解釈を行い、時には役所とギリギリの交渉ができる「職人」だけです。依頼者の実情に合わせ、制度の 許容範囲を最大限に活かす知恵を提供してくれるのです。
本当に価値があるのは、マニュアルに書いてあることを処理する事務代行ではなく、「ざっくばらんに本音を教えてくれる専門家」です。
最後に:当事務所のスタンスについて
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。 最後に、当事務所がどのようなスタンスで運営しているか、少しだけお話しさせてください。
当事務所は、分類としては今回ご紹介した「職人型」の事務所です。私自身が最前線に立ち、法律の趣旨に照ら した高度な判断を行うことに強いこだわりを持っています。
一方で、「職人型」にありがちな「事務処理の遅れ」や「連絡の取りづらさ」といったデメリットについても、深く理解しております。 そのため、当事務所では信頼できるアシスタントを雇用してサポート体制を整えることで、「職人の専門性」と「スムーズな対応」の両立を目指しております。(とはいえ、やは りベースは「職人型」だとご理解ください)
また、記事の中でも触れましたが、職人型の事務所選びにおいて、最後に重要になるのは「あなたと私との相性」で す。
どれだけ専門性が高くても、人間としての相性が合わなければ、よい仕事はできません。こればかりは、実際にお会いしてお話ししてみないと分から ない部分です。
相性を確かめるためにも、まずは無料相談へ
当事務所では、初回相談は無料で承っております。
私があなたの手続きを担当する職人として相性が合うかかどうか、ぜひご自身の目で、ざっくばらんにお確かめいただければと思います。